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似たような発疹が出る帯状疱疹とヘルペスとの違いは何なのか?

2020年06月04日
危険なウィルス

帯状疱疹もヘルペスも発症すると発疹が現れますが、前者は帯状疱疹ウイルス、後者は単純ヘルペスウイルスが原因になっており、感染源の細菌の種類に違いがあります。似ている点は、どちらも体の中に棲み着き、体力が落ちたり免疫力が低下したりした時に活性化し、皮膚上に現れて病変を作ることです。ヘルペスは再発を繰り返すことで知られていますが、帯状疱疹が発症するのは一生に一度と言われるほど、頻度は低くなります。

ヘルペスは唇や性器をはじめ、目(特に角膜)や顔など体のあらゆる部位に感染します。患部もごく一部の場合もあれば、広範囲にわたる場合もあるなど、さまざまです。患部が赤くなった後は水ぶくれが生じ(ときには痛みやかゆみを伴う)、やがてかさぶたとなって消えていきます。帯状疱疹は知覚神経が分布している場所に沿って発疹ができるという特徴があります。発疹ができる前は神経にうずくような痛みやかゆみを感じることがあり、前駆症状の後は患部に虫に刺されたような赤い発疹ができます。赤い発疹は水疱に進行し、やがて膿を持つようになります。膿を持った水疱が破れると患部がただれ、さらに潰瘍からかさぶたに変化していきます。発疹が現れてから消えるまで、およそ2~3週間かかります。ヘルペスと違い、帯状疱疹の症状は広範囲に帯状になって現れることが多く、2箇所以上になることはあまりありません。

軽度のヘルペスの治療には、アシクロビルやビダラビンと言った外用薬が有効です。場合によっては内服薬のみで治療したり、外用薬と内服薬を組み合わせた治療が行われたりすることもあります。症状が重度の場合は、アシクロビルやビダラビンなどの薬を点滴で投与します。細菌による二次感染の恐れがある場合は、抗生物質が処方されることもあります。

ヘルペス治療は初感染と再発では、再発のほうが軽症になりやすいと言われ、症状の程度に合わせて治療法も異なります。一方、帯状疱疹の治療は、患者の抵抗力から病気の重症度を決定し、患者に合わせた治療をします。帯状疱疹では全身投薬が主流で、できるだけ早めに治療を行うことが推奨されています。その理由は、初期は軽症であったとしても、その後重症化してしまうことが十分考えられるからです。すでに重症化してしまった患者に対しては、抗ウイルス剤の点滴静注が行われます。早い時期の患部の治療には非ステロイド抗炎症薬が用いられますが、水疱が発生してしまった段階では化膿疾患外用薬が処方されます。水疱が破れて潰瘍ができてしまった患部には、潰瘍治療薬を塗布します。

帯状疱疹とヘルペスの違いは、ワクチンの有無にもあります。帯状疱疹にはワクチンが存在しますが、ヘルペスのワクチンはありません。